アトミでの仕事というのは、仕事を無くすことの連続です。 仕事とは、まるで春に芽吹く草のように、抜いても抜いても出てきます。雑草を取るように仕事を取る人にならなければなりません。 仕事とは本来終わりがないので、受け身なマインドで仕事をするより、能動的なマインドで消耗的な仕事を無くすことでクリエイティブな仕事にもっと集中しようという意味です。

アトミでは影響力を考えながら仕事をしなければなりません。 アトミで言う影響力とは、職位ではなく自分がやっている仕事が及ぶ範囲や広さを言います。 自分がやっている仕事が及ぶ範囲が広いほど影響力が大きくなります。 やがて、自分がやっている仕事は自分が所属している部署のためだけではなく、社内のたくさんの部署のために仕事をするということになります。 アトミでは垂直ではなく水平、深さでなく広さで仕事をします。

「自將撃之」は「自ら兵士を率いて戦う」という言葉でどんな仕事をする時でも他人に任せず自ら行うという意味です。 アトミでは自ら探してやることを本当の意味の仕事と言います。 誰かにやらされて無理やりすることは、大変なだけでまったく楽しくありません。 自分がやっている仕事に対して意思決定権を持って自由にやる楽しい仕事がアトミでは可能です。

アトミが進めている重要なことは、プロジェクトを基盤としています。 まるで無限に分裂しながら増殖する「アメーバ」のようです。 プロジェクトチームが結成されると、職位や経歴に関係なくそのプロジェクトを最も効率よく進めることができる人材が仕事をリードします。
その時、自分ができる楽しい仕事にはどうしょうもない世話好きになれば良いです。 それによりマネージャーになったりプロジェクトメンバーになったりすることがアトミ式の組織破壊です。

権限と責任に対するアトミの組織文化は革新的なものです。 権限は与えますが、責任は問いません。 権限と一緒に責任まで負うことになる場合、責任を負うことが怖く萎縮してしまうことを防止するためです。 アトミは責任を問う評価ではなく、成長のためのフィードバックを行います。 フィードバックを通じて成長できるようにサポートし、仕事をよくする人にはフィードバックを通じて励まし、それに見合う待遇を与えます。

アトミでは、失敗より失敗することを恐れて何もしないことがもっと悪いと考えています。 イスラエルにはラビが弟子を教育する時、弟子自らが理解するまで突き詰めながら師に質問する文化があります。 それが「フツパ精神」です。 アトミは理解できないことに対して現実に妥協せず、粘り強く質問し続け、正しい答えを見つけ出していく積極性を持つことを強調します。

「正善上略」は、正直で善良なことが最高の戦略だという意味です。つまり、正直に働いて人を思いやることです。 アトミでは人のことを考えず自分自身のことだけを考える人、自分一人ぐらい原則を守らなくてもいいと思う人は絶対成功できません。 仕事をしながら誠実さと原則を守ろうとする姿勢と自分は損しても人を思いやる共同体の価値がもっと重要です。