アトミ、ヨーロッパ市場へ進出

英国、トルコ、ニュージーランドの3つの法人とその市場の状況

昨年、アトミは中国、インド、香港、コロンビアという4つの市場に新規参入しました。 そして、世界全体で売上高1兆9,000億ウォンを記録し、2兆ウォン時代を目前に控えています。 世界的に新型コロナウイルスによるソーシャルディスタンスが一年中続いている中、過去最高の売上を更新しました。 今年もアトミの海外進出は躍進し続けることでしょう。 特に今年は、英国で正式に営業を開始し、ヨーロッパ市場へ本格的に参入します。 また、トルコやニュージーランドなどをはじめ、カザフスタン、キルギスなどCIS諸国への進出も計画しています。 今号では、英国、トルコ、ニュージーランドの3つの法人とその市場の状況をご紹介します。

UNITED KINGDOM

英国とヨーロッパで強固な基盤を築く

法人長

Ruby McGrath 

「従来型の小売業者が閉店したときも、直接販売業者は顧客にサービスを提供するため迅速に対応しました」

英国は、ヨーロッパと言われるとドイツやフランスとともに真っ先に思い浮かぶ国の1つです。 しかし、昨年12月31日、英国はEU離脱移行期間の終了に伴い、EUから正式に離脱しました。 英国の2019年の国民所得は42,300ドルで、国土面積は2,436万ヘクタールです。 英国統計局によると、2019年時点の全体人口は約6,679万人と推定され、その中で潜在消費人口（16歳～64歳、労働人口）は全体人口の約62.5%を占めています。 

英国の消費者は、商品の購入に非常に慎重です。 購入後に商品に問題が生じると、時間の無駄になったとみなします。 そのため、製品やサービスの質が長い年月を経て立証されたブランドを好む傾向にあります。 このような保守的な消費傾向と高いブランドロイヤルティは、国際企業の英国市場への参入において大きなハードルとなっています。 しかし、リーマン・ショック以降、低価格を掲げる小売チェーンの普及や、高価格製品を模倣した低価格製品の流行など、費用対効果を求める消費文化が広がっています。

訪問販売協会世界連盟（WFDSA）によると、2019年における英国直接販売市場の規模は32億1,000万ドル（約3兆7,445億ウォン）で世界11位、ヨーロッパ内ではドイツ（174億5,300万ドル）やフランス（51億8,400万ドル）に続いて3位となっています。 最近、英国直接販売協会が会員企業を対象に行ったアンケートでは、英国直接販売市場の規模は昨年45.5%程度成長し、ディストリビューター（販売員）も46.4%増加しました。 英国直接販売協会のスザンナ・スコフィールド（Susanna Schofield）理事は「従来型の小売業者が閉店したときも、直接販売業者は顧客にサービスを提供するため、迅速に対応しました。今年も直接販売は堅調な成長を見せます」と述べました。

6月に設立予定のアトミ英国法人は、アトミの本格的なヨーロッパ市場進出の先駆けとして英国とオランダに倉庫を構え、ヨーロッパ大陸全域からの注文に対応する予定です。 これにより、英国だけでなく、ヨーロッパ大陸全体の会員を呼び込み、アトミ会員が英国だけでなく、EU市場にもアクセスできるようになります。

英国法人のルビー・マクグラス（Ruby McGrath）法人長は「アトミ会員の情熱と関心はドイツ、フランス、スペインなどの主要市場へと広がっています。世界レベルのコンテンツ戦略により、英国やヨーロッパで強固な基盤を築いていきます」と自信を見せています。

費用対効果の高い消費文化の普及と直接販売市場の拡大は、ヨーロッパ進出を図るアトミにとって大きなメリットになると見られています。 アトミは「費用対効果の高い直接販売」のアイコン的存在だからです。 また、消費キュレーション戦略や原則中心の文化を英国の人々にアピールできれば、十分な勝算があるかもしれません。 

TURKEY

トルコの直接販売市場に新たなパラダイムをもたらす

法人長

シン・ジェドン 

「優れたアトミの品質と価格競争力で、オンラインビジネスを積極的に拡大し、トルコの直接販売市場に新たなパラダイムをもたらす」

ヨーロッパとアジアが出会う場所であるトルコは、朝鮮戦争当時に連合軍として参戦したため、韓国と非常に友好的な関係にあり、カンカルデシュ（血を分けた兄弟）とも呼ばれています。 トルコの人口は約8,500万人で、GDPは2019年に7,544億ドルに達しました。 国土面積は韓国の8倍近い7,853万ヘクタールで、1人当たりの国民所得は9,000ドルを上回っています。

大韓貿易投資振興公社（KOTRA）によると、トルコの消費者は、自己管理と最新のトレンドに敏感です。 中年層の整形手術の需要が増えるとともに、消費者の購入行動に影響を及ぼすソーシャルメディアへの関心が高まっています。 また、トルコではブランド品や電子機器の消費も増加し、クレジットカードの利用率も増えています。 特に10～20代の人は、PC、スマートフォンなどの使用頻度が高いため、オンラインで消費する傾向が見られます。 30～40代では、製品の価格、品質、性能などが購入決定の重要な要素になっています。 全体的に所得格差が大きく、ミドルクラスの分布は少ない上、消費格差が激しくなっています。 

トルコの直接販売市場は、2016年から2019年にかけて年平均6.4%の成長率を達成しました。 WFDSAによると、2019年におけるトルコの直接販売市場の規模は4億8,400万ドル（約5,645億ウォン）で、販売員数は130万人に達しています。 最近、トルコの直接販売市場の見通しを明るくしている要因の1つは、オンライン市場の拡大です。 デロイト（Deloitte）の「トルコのEコマースレポート2019」によると、2019年のトルコのオンライン市場の売上高は前年比で19%増加し、25億ドルに達しました。 また、トルコの人々は昨年、パンデミックの影響で、様々な食料品をオンラインで購入し、新しい消費スタイルにも適応しつつあります。 始まったばかりのトルコのオンライン流通チャネルの拡大は、今後加速度的に成長すると予想されます。

今年上半期に設立予定のトルコ法人は、トルコの人口の平均年齢が31.4歳であることに注目しています。 経済的に活力がある若い人口のダイナミズムとアトミの絶対品質、絶対価格が合わさると、予想を上回る急速な成長をもたらすと見込んでいるのです。 アトミは現在、化粧品18種を含む50種余りの製品を登録しており、急速に拡大するオンラインショッピングやメディアコマースを積極的に活用して様々なマーケティングを展開していく予定です。

トルコ法人のシン・ジェドン法人長は、「私たちの兄弟の国であり、西洋と東洋の交差点であるトルコでついにアトミがオープンします。トルコ法人は、アトミの優れた品質と価格競争力で、オンラインビジネスを積極的に拡大し、トルコの直接販売市場に新たなパラダイムをもたらすでしょう」と述べました。

NEW ZEALAND

グローバル市場を通じてGSGSを展開する

法人長

イ・ミジョン 

「ニュージーランド独自の特別でピュアな原料を使用した優れた製品を世界中の人々に紹介し、共に輝かしい成功に向けて前進しましょう」

映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地として有名なニュージーランドには、2つの大きな島があります。 人口は486万人で、国土面積は韓国の2倍以上の2,677万ヘクタールあります。 国内総生産は2,069億ドルで、1人当たりの国民所得は4万2,084ドルです。 最高33%に達する高い所得税率により、可処分所得は低いものの、物価は高い傾向にありますが、 ニュージーランドには、平均所得に基づき各世帯の所得を支援する社会保障制度があるため、低所得者でも平均レベルの消費購買力があります。 

ニュージーランドは、一般的に質素で保守的な消費傾向にあります。 特に、流行の製品やブランド品などの高価なものを求めることはあまりなく、実用性に基づいたリーズナブルな価格や品質の製品を好むという点で、アトミには適していると思います。 一方で、製品を選ぶときに、保証されたグローバルブランドや従来使っている製品に対するロイヤリティが高いことを留意する必要があります。 すなわち、市場参入の初期段階では多少の困難が予想されますが、絶対品質、絶対価格の費用対効果が認められると、大きな爆発力を持つ可能性があるということです。 

ニュージーランドの直接販売市場の規模は、2019年の時点で1億3,860万ドルで、販売員数は10万7,700人に達しています。 主力製品は39.0%のシェアを占める健康食品などのウェルネス製品で、次いで化粧品およびパーソナルケア製品（21.0%）、アパレルおよびアクセサリー（12.0%）、家庭用品および耐久品（10.0%）、インテリア用品（10.0%）の順に続きます。

ニュージーランド法人は3月の設立を予定しており、ニュージーランドにおけるアトミ製品の品質と価格には十分な競争力があると判断しています。 また、ニュージーランドにある数多くの希少資源を活用し、世界中のアトミ会員に喜ばれる様々なGSGS製品を発売するために努力しています。 ニュージーランド法人のイ・ミジョン法人長は「ニュージーランド独自の特別でピュアな原料を使用した優れた製品を世界中の人々に紹介します。共に輝かしい成功に向けて前進しましょう」と語りました。 

編集者_イ・ヨンミン